示談金は、行ってしまった犯罪の種類や行為の態様によっても異なります。
あくまで目安ですが、一般的には、以下のような金額になることが多いです。
痴漢事件には、一般的に衣服の上から触ったような場合のような、各都道府県の「迷惑行為防止条例」に違反したとされる痴漢事件と、衣服の中に手を入れて直接触ったような場合のような刑法の「強制わいせつ罪」にあたる痴漢事件があります。
条例違反の痴漢事件の場合は、示談金は30万円から50万円前後になることが多いようです。
他方、強制わいせつ罪にあたる痴漢事件の示談金は50万円から100万円前後になることが多いようです。
詐欺事件の場合は、人の財産を奪う犯罪類型という特徴があります。
そのため、示談する際には、奪った財産を返すことを前提に、被害者が騙されて辛い思いをした分をある程度加算した額を支払うことになります。
交通事故を起こしてしまったけれど、任意保険に加入している場合は、物的損害と人身損害は、保険から支払われるので、自分で示談金を支払う必要はありません。
交通事故の示談金は、相手方のけがの程度や治療に要した日数、負傷者の人数、また物損被害の程度によって大きく異なります。一般的に、交通事故の人身損害については、慰謝料や過失の割合を計算するための基準を示した本に基づいて算出します。
このように、交通事故の示談の場合、加入している保険会社の担当者が示談までしてくれることが多いです。しかし、治療費などの確定に時間がかかる等の事情がる場合、保険会社の人がやってくれるからと放置していると、被害者側からすれば謝罪の意思がないと捉えられ、事態を悪化させてしまうこともあります。
交通事故の示談においても、まずは弁護士を通して相手方に謝罪と賠償の意思を示して示談を進めるのが有効といえるでしょう。