保釈請求が認められ、保釈保証金を裁判所に納付すると釈放されることになります。
保釈により釈放されると、「裁判所から定められた一定の条件」を除き、原則として自由に今まで通りの生活を送ることが可能です。
会社に行ったり、学校に通ったりするなど、通常の社会生活に戻ることができます。
保釈されたからといって、全て自由気ままに生活できるわけではありません。
「裁判所から定められた一定の条件」は守る必要があります。
この条件に違反すると、保釈が取り消され、納付した保釈保証金が没収される可能性があります。
「裁判所から定められた一定の条件」の内容は、住居制限や旅行の制限などです。具体的には、
といった内容になることが一般的です。
これらの条件の内容は、事件に応じて変わります。
電車での痴漢行為の場合では、通勤で利用する路線が制限されることもありますし、手術等で数日間入院するような場合も、裁判所の許可が必要になる場合も少なくありません。
保釈で釈放されたからと安心するだけでなく、担当の弁護士からきちんと説明を受けることが大切です。