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分譲マンションですが、一人の所有者が部屋を小分けにしてシェアハウスにするそうです。止めさせることはできますか?

シェアハウスとは

シェアハウスとは、一つの家や部屋を複数の人と共有して暮らすことを言います。キッチンやシャワーなどは住人全員で共有し、部屋は一人ずつ個室を利用するシステムが大半です。
限られた空間に多くの賃借人が入るため、投資効率の高い不動産事業として注目されています。他方で、敷金礼金・保証人不要というシェアハウスの特徴や、押し入のような空間が連なるシェアハウスの増加によって住人の質が変わり、従来の住民との軋轢を生じるケースや、不動産価値を低下させる懸念も指摘されています。

分譲マンションの一室をシェアハウスにする問題点

平成24年、東京都で分譲マンションの一室を複数の部屋に区切り、シェアハウスに改築した業者に対し、マンションの管理組合がシェアハウスとしての使用禁止を求める仮処分を東京地裁に申し立てたニュースが話題になりました。
本件では、実態は脱法ハウスと主張する管理組合側と、所有者は所有権に基づきいろいろな権利行使ができること、建築基準法や消防法に違法とする規定がないと主張する所有者側が対立していました。

この事件等を受け、国土交通省は、脱法ハウスの取り締まりのため、一部の悪質な事業者による脱法ハウスだけでなく、既存のシェアハウスの多くについても、厳しい規制を掛ける通知をだしました。
これによれば、事業者が入居者の募集を行い、自ら管理等する建築物の全部または一部に複数の者を居住させる「貸しルーム」は建築基準法上の「寄宿舎」に該当すること、特定の居住者が就寝する独立して区画された部分は、それぞれ建築基準法上の居室として採光等の規定を満たす必要があること、マンションの一住戸を簡単な壁で小さな空間などに区切って多人数に貸し出す違法貸しルームは、火災など安全面で大きな問題のある事例が多く見受けられること、専有部分の改修を行おうとするものは、関係法令に違反しないよう留意してほしいこと、建築基準法違反である旨の情報が特定行政庁から提供された場合には、専有部分の改修を不承認として差支えないことなどが記されています。

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